[コメント] ナイン・ソウルズ(2003/日)
スローテイクと、ギターのリフ。描かれるのは、いつも、「発狂」。
人が狂う瞬間って、こうなんだと思う。
どんな映画も希望や幸福に向かってちょっとでも前進しているのだという僕らの期待を、
ゆっくりと壊していく。
裏切られたり、真実を突きつけられたりすると、
怒りで目の前の光景がスローになる。
不意に美しいギターが脳裏に激しく掻き鳴る。
もう、あとは分からない。
この恍惚感は一体なんだろうと思う。
「青い春」のミッシェルも素晴らしかったが、豊田映画にはやっぱDipだね。
豊田と天才ヤマジのパイプは、さしあたって今の日本映画の至宝とさえ言える。
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