楽しかった。お菓子ボリボリ食いながら鑑賞、いいヒマ潰しになりました。

ペースメーカーをつけた人が不自然なほど多すぎるとか、んな簡単にコアが停止してたまるかっちゅーの！とか、地下深くの空洞内部をそんな平気な顔して悠々と歩き回れんの？とか、結局またアメリカだけで解決かい！とか、病気みたいな顔したハッカー兄ちゃんの鼻のカタチが気になる〜とか、まあ気になる所を気にしだすと深ァい底なし沼に落ちて行きそうな映画。

そして人類の危機にも関わらず、観光旅行気分で妙に元気ハツラツな乗組員達がスゴイ。地下での生活描写なんぞ一切ナシ。人間ドラマなんて明らかにテキトー。船長が死んでヒラリー・スワンクが涙ぐむシーンのあまりのウソ臭さにおもわず「ギャハハハハ！」と声を上げて大笑いしてしまった。

なので誰が死のうが悲しくも何ともない。逆に死ねば死ぬほど笑いがこみ上がって来た。ご丁寧に一人ずつ消え去っていく展開もバカみたいに親切でわかりやすいなぁ。余計な部分は容赦無くカット、時間経過はテロップをバーン！とかまして強引に話を進める。もう、やりたい放題だなぁ、これ。

誰も見た事が無いと言うコア内部よりも、どっかで見た事のある都市崩壊シーンの方が断然印象に残るってのも、なんだかマヌケだ。冒頭の鳥の暴走や野球場の上空をスペースシャトルが急降下してくるシーンの方がビジュアル的にずっと迫力あるし面白い。地下よりも地上の方が演出も（ヘタクソなりに）気合入ってるし。監督、地球内部のコアなんかちーっとも興味無さそうじゃん（笑）

この映画で一番良かったのはラスト。二人の生き残った男と女が安っぽい恋愛関係に陥らず、過酷なミッションを共に生き抜いた仲間としてそれぞれの帰る場所（女はNASAへ、男は大学へ）へと帰っていくと言う展開がグッド！ココだけは２点でも３点でもくれてやる。

デタラメで覆い尽くされたバカSF映画だけど、最後の最後でチト見直したぜ。