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[コメント] トーチソングトリロジー(1988/米)

どこにでもいるはずの、普通の人たちの不器用ながらも素敵な家庭を築こうとするお話。
入江たか男

ゲイだから、ストレートだから、といって問題はいつも同じ。素敵に生きて幸せないろんな形での家庭を築いていくこと。だから近くにいる人には、ましてや肉親には素直でいたいよね。でもでも言えない事、わかってもらえる可能性の少ないこと、自分の中にためちゃうためちゃう。それは憤り、とても大きな憤り。大事な人だからこそ、そこで傷つきたくないよね、お互い。この映画の素敵なことは、愛しているもの同士だからこそ、理解することはできないけれども、あんたのことを教えて!理解したい気持ちがあるの!と罵り合えたこと。その結果、あたしは死んだ主人のこと!あたしは若く死んだ彼氏のこと!そして不器用ながらも大事にしたいこれからの未来のこと! ここを大事にしたいの!それでいいじゃないと言い合えたこと。

世の中で男だったら当たり前、女だったら当たり前に思われている事の残酷さは、それを当たり前に思っている人にはわかりにくいこと。 この映画を見て少しでも、理解することの幅を広げることができたら、それは素敵な大人になれることのような気がします。ゲイだからって、親に否定されたらつらいよね。クラスでつまはじきにされたら居場所がないよね。 許すことなんかじゃなくて、そういう隣人もいることを当たり前に感じられることができたら、この映画も素敵なミラクルを生み出せたことになるのではないでしょうか。 こういうの学校で見せれば良いのに。っていうかDVD化して欲しいです、はい。

(評価:★5)

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