[コメント] オリーブの林をぬけて(1994/イラン)
被災地の再訪問。生活は少し落ち着いたようだが、家も学校もまだ仮説テント。ホセイン青年が想いを寄せるタヘレとの結婚が許されない理由も“家を持っていないから”だ。そんなカップルの現実に、映画という虚構を重ねて若者の行く末、すなわち“未来”が示唆される。
前作『そして人生はつづく』と同じように暗示に富んだ素敵なラストシークエンスだ。二人の行く末? 高みの見物、遠くから見守りましょうよ。ハッピー? バッド? まあ、いいじゃないですか、どちらでも。まさに風まかせ。ふたりともまだ若いのだから・・・。キアロスタミは、そう言っているように、私には見えました。
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