[コメント] ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973/米)
良い作品だけに惜しいです
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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題名の理由は二つです。 まず一つは主人公の個性が大変薄いです。他のロメロ作品を観てみると、ナイトのベンには緊迫感が漂っており、ゾンビのピーターとフランには聡明かつ勇敢なところがあります。えじきのサラは軍人相手にひるまず食って掛かる気の強さ(ヒステリックな雰囲気を持っているのでリアルです)を持っていますが、今作のヒーローには個性が無いのです。この作品は二度鑑賞しましたが、主人公の容姿の特徴も全く思い出せません。
次に、ワクチンを開発していた人物と主人公側の間に、何やら壁のようなものが出来ているような、二つのストーリーが結びつきそうもないイメージがあります。この原因は、科学者がワクチンを完成させた際に起こす行動への伏線を全く張っていないからだと思います。
そしてついでにいうと、やや低予算すぎた感もあります。オープンニングの掴みも、ゾンビもの旧三部作に比べますとやや安易と感じます。 しかしながらそれでも十分秀作といえる出来でありますし、あともう少しで一般作としてヒットを狙えた作品であったと思います。
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