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[コメント] the EYE 【アイ】(2002/香港=タイ=英=シンガポール)

怖かった。それは認める。だが、それ以外は認めめねーぞ。絶対に。だって、だって・・・
JKF

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なんで最後の最後に、予知夢を見て主人公が騒ぎ出した『ファイナルディスティネーション』の如く大事故発生するのよ。しかも、何であそこで恐怖を取り除いてCGを氾濫させるのよ。

この映画の前半の幽霊が怖かったのは角膜移植直後で、視力がハッキリしない女性が得体の知れないものを見るからであり、観客自身も主人公の女性の視点で見るからこそ怖かったのだ。現に序盤の幽霊達は朧気な姿で幻なのか実態を持つモノなのか、そして「コイツら幽霊?あ、人間だった」っつー感じで判別さえもしにくいものであった。だからこそじわじわ迫る幽霊は怖かった。

なので、視力が徐々に回復してきてからというのは、俺らも女性同様、周囲に慣れてしまい、ストーリーを突き動かす強烈なプッシュが欲しかったのだ。そこに出てきたのは、説明が半分しかされてないような、エピソード。あぁ・・・それじゃダメなんだよ。つーか黒い影ってなんです?『マトリックス』のネオがついに高速移動兼透明化できる能力を取得したんですか。そうですか。

確かに女性の立場から見れば、幽霊が見えることや悪夢を見てしまうことは怖いことであったとは思う。だが、この幽霊達は何一つ危害なんざ加えていないのだ。まあ、強いて言えば「席に座るんじゃねえ(゜Д゜;)ゴルァ」と飛びかかってきたビッチの幽霊くらいか。演出は凄かったが「とどめ」と言えるような幽霊の存在が皆無だったのも、寂しかった。世の中イイヒトばかりじゃないのだから、もっと凶悪なのがいるはずでしょう。

それにしてもこういうのを観ていると、つくづくホラーというジャンルの難しさを感じてしまう。前半のペースで押し切れたなら、確実に平均★4.0は超えてたよ。

(評価:★3)

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