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[コメント] 阿弥陀堂だより(2002/日)

ただひたすらのんびりとした至福の時の中に自分を浸すような感覚。また、その中で美しい四季折々の風景や、大好きな小西真奈美、さらには尊敬に値する北林谷栄が観られるという贅沢。
ナム太郎

冒頭の豊かな自然描写と寺尾聰樋口可南子が寄り添い歩くシーンを観て「綺麗な風景だなぁ。でも、2人がこの村にやってくるこのシーンだけでもこれだけしつこく撮ってるってことは…」と思っていたら、本当にそのとおりののんびりとした映画だった。

けれど、こののんびりは決して嫌ではなかった。いや、むしろこの映画はこのテンポだからいいのだろう。都会の喧騒から離れ、ゆったりとした時の流れの中で四季折々の自然を楽しみながらの生活。その雰囲気を観客も味わうためのあのテンポ。

基本的にそのあたりが理解されないと、ただ単に退屈なだけの映画とも受け取られてしまうのだろうが、登場人物のように全力で生きることに疲れた? 自分にはちょうどよい心地よさだった。

と、ここまではまってしまうと、正直言って、もう内容なんかどうでもよかった。ただひたすらその雰囲気の中に自分を浸すような感覚。それだけで十分だった。

そんな至福の時間の中で大好きな小西真奈美と尊敬に値する北林谷栄が観られるという贅沢。

ああ、勿体ない、勿体ない…。

(評価:★4)

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