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[コメント] 座頭市牢破り(1967/日)

虐げられる農民よ団結せよ! 農民指導者が現れ、“とかげのシッポ切り”の如き権力のメカニズムが展開。予想以上に山本薩夫節が全開で嬉しくなる。 そして“世紀末救世主伝説”的に座頭市が登場!!
AONI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







マルクス主義まるだしの農民指導者(鈴木瑞穂)が現れた時点で「よっ、待ってました!」と手を叩きなるぐらい山本薩夫節な作品。どこでも金持ちが幅を利かし、同業者の按摩同志でもイジメがあることを描くことも忘れない。

座頭市をまんまと騙し二足のワラジ(ヤクザ稼業&十手持ち)を務める二枚舌親分を、まさにハマリ役の三國連太郎が嬉々と演じている。最後の無様な死に様まで実にキマってます。 白塗りでサド男爵的な代官西村晃の怪演も必見ですぞ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジェリー[*]

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