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[コメント] 世界の終わりという名の雑貨店(2001/日)

これはひどい。原作のダメな部分を拡大したらこうなるのか。しかし原作はここまでひどくはない。顔に痣がないのに画面が汚い。女優が可哀想。
minoru

嶽本野ばらの原作では、主人公の女の子の顔には大きな痣があるという設定だった。 映画ではその痣は省略されている。高橋マリ子のきれいな顔はきれいなままだ。 これはかなり馬鹿げた省略なんじゃないか。 主人公の顔の痣を省略したため、彼女の固有性が消え、「女子高生」という一般性を拡大して描かざるをえなくなり、同級生たちを物語に導入することになったんだろう。 そして制服フェチが喜ぶだけの映画になってしまった。 せめて高橋マリ子を美しく撮ることだけ考えてプロモビデオ的に撮ればよかったものを背伸びしてブンガクしたりするからただ汚いだけの画面になってしまってる。 たぶん監督は洋服なんかにも興味がないし、雑貨 のことも知らないんだろう。 ヴィヴィアン・ウェストウッドのファンが見たら怒りだすだろうし、雑貨店の品揃えも陳腐だ。

セリフで世界への違和感ばかりを語り、世界と繋がるか細い糸になるはずの洋服や雑貨というモノに救済を見つけることもできない。制服をフェティッシュに撮っていながら。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)sawa:38[*]

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