コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970/日)

相変わらず藤田敏八らしい緩い雰囲気。ちょっとかったるい部分もあるが、緩さが良さでもある。本作は渡哲也が出所するシーンから始まる。刑務所の前、ジープで待つ原田芳雄。本作の原田、若くてとても可愛い。
ゑぎ

 ヒロインは梶芽衣子で新宿でバーをやっている、渡の昔馴染みの女。和服姿で登場。原田も惚れることになる。メインのプロットは、梶の弟が麻薬取引に関係し失踪した事件の解明だ。悪役としてサソリと呼ばれる成田三樹夫や、謎のバイク集団(リーダーは沖雅也)が絡む。ちなみに渡の渾名は「死に神」だ。

 クライマックスは、渡と原田の二人が成田らのビルに殴り込みをかけるシーケンスだが、二人がビルに入って、階段を上がるシーンが異様に長い。4階分ぐらい見せる。このあたりも、藤田らしさなのだろう、緊張感を盛り上げる、というような演出意図でないのは確かなのだ。このアンバランスさが面白いと思ってやっているとしか受け取れない。さらに、アンバランスさの象徴は、エンディングの団地の間をフラフラ低空飛行するヘリコプターだろう。しかし、ある種の「おかしさ」は伝わって来る。

 また、中盤から、極めて短いカットを、複数フラッシュで挿入するカッティングを何度か使う(サブリミナルなどと表現されることもあるカッティング。この用語が、適切かどうか分からないが)。例えば、梶芽衣子の顔のカットや、赤い花が、短く複数回挿まれる。ラストも「終」の文字が同様に点滅するように入る。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。