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[コメント] 続・黄金の七人 レインボー作戦(1967/仏=伊=スペイン)

ヒロイン役ロッサナ・ポデスタはセクシーさと妖艶さを兼ね揃えた演技に磨きがかかり、前作より存在感が増した。
わっこ

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黄金の七人』の続編。

今回は強盗団が銀行強盗中にイタリア政府に捕まり、身柄の保障と引き換えに中南米の独裁者を誘拐するという前作の路線とはかなり違った展開だったので変だとは思っていたが、後半、一転して南米軍の戦艦の金塊を船ごと奪還するというどんでん返しの展開。前半の誘拐計画を金塊強奪のためのカモフラージュとして利用しているところも上手い。

また、教授がイタリア政府が邪魔しないように依頼を受けるときに予め対策を取っているところもよかった。

役者も前作のメインキャストがそのまま出演しているので演技には安定感がある。ヒロイン、ジョルジア役ロッサナ・ポデスタはセクシーさと妖艶さを兼ね揃えた演技に磨きがかかり、前作より存在感が増した。教授役のフィリップ・ルロワの頼もしいリーダぶりも健在。

ただ、前作のようなテンポのいい強盗コメディ映画を期待すると、今回は比較的スケールが大きくなり、ストーリーも前作に比べると少し大味な作りなため、前作のような洒落っ気やスマートさがなくなり、強盗団の仲間にも前作のように活躍の場をあまり割り振っていないので魅力が半減した。

それと、ラストの銃撃戦もこの映画の雰囲気には合っていなかった。

前作より、普通の娯楽作品になってしまい、この映画ならではの個性が感じられなかったのが残念。

(評価:★3)

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