[コメント] パーマーの危機脱出(1966/英)
ジト目のアンニュイがスケベをやりながら家探しをやれる能力を男に与えている。明瞭ではない内面がマルチタスクを可能にし、その自動・無意識性が男から主体性を奪う。
原作はもともと砂の器のような話だが、映画はケインの立ち位置を丹波ではなく森田健作にしてしまう。他方で無責任男的な多幸感のある結末を映画はビターに解釈して、会社員のやるせなさで余韻を作る。尺に納まらないミステリー要素を捨て会社員物として話をまとめている。
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