[コメント] 植村直己物語(1986/日)
主演2人・ロケ地・史実に力があり、伝記映画としては悪くない。ロケそのものが大変だからか、底抜け監督佐藤純彌がいつもの余計かつ変な演出をしてないことに尽きる。
植村直己の遭難からたった2年で映画を作って公開している。前半が倍賞の読む植村の自著の内容であるというひと工夫はあれど、マーひねってるのはそれくらいで、だいたい史実をストレートに脚本にしている。余計なことをしてないことが最大の勝因だろう。
有名冒険家のセンセーショナルな死を即座に映画化決定、トップどころの登山家たちに協力させ、世界各地の高峰で大規模なロケ。メチャクチャ金かけて、映画の大ヒットで回収する大雑把なビジネス。バブル直前の景気は凄いよな。金のことを別にしても、このバイタリティは今の日本映画には無理だと思う。あとクレバスに落ちた犬を宙吊りにする虐待撮影は、あー80年代の映画だなと感じる。
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