[コメント] ウェイキング・ライフ(2001/米)
哲学アートと名付けたい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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監督自身もどこかで言っているらしいが、これは「考えるための映画」だ。予備知識ほとんどなしで観に行った私は、当初は「斬新な映像」を観るつもりだった。ところがどうだ。映画が始まってからというもの、映像がどうこうというより、映像の中の人々が語る内容にすっかり聞き入ってしまったではないか。そして、何故こんなデジタルペインティング処理を施したのかも中盤からわかり始めてきた頃、深く考え込んでいる自分がいた。
登場人物たちはほとんど断定口調で語っているのにも関わらず、一向に答えは見えない。それは彷徨う主人公と同じだ。こんなに良くも悪くも考えさせられた映画は『コヤニスカッティ』以来だ。いや、他にも考えさせられる映画はあるんだろうけどさ。
学ラン着た高校生たちが同じ日に観に来ていた。彼らは眠ることなく、食い入るように画面を見ていた。その後彼らがあの映画に何を感じたのかは知る由もないが、なんだかとても悔しかった。この悔しさはなんだろう。私が何度もオチそうになったからか。
※同監督の『恋人たちの距離』は未見だが、どうやらその映画の続きにあたるシーンもあるようで、機会があったらそっちも観てみようかと思う。
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