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[コメント] しあわせ色のルビー(1998/米=英)

コメディ映画では光るレニー・ゼルウィガーの演技もシリアスな話になると華がないんだなという印象。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ユダヤ人家族に嫁いでしまった女性の本当の自由を手に入れるまでの映画。

前半でレニー・ゼルウィガー演じる主人公ソニアの結婚前の生活や夫メンデルとの出会いのシーンなどが描かれないため、束縛されない自由を異常に強く欲するソニアが、どうしてユダヤ人の夫に苦労を背負い込むことは目に見えていて結婚したのかわからない。

そのため少し自由を制限されたぐらいで我慢できなくなり、メンデルの義兄センダーと不倫したり、生まれて間もない子供の面倒をほとんど見ずに宝石の仕事に没頭するソニアにどうしても共感できない。

性格も傲慢で強気で被害妄想系、自分に否があっても謝らない性格からも悲劇の主人公にはほど遠い気がする。

また神と悪魔に基づく宗教的な善悪の定義がやたらと映画の中で議論されるのだが、これがくどすぎて映画のテンポを著しく悪くしてる。

今まで20年間、妻に見向きもしなかったラビがソニアの一言で愛に目覚めるというのも不自然すぎ。

最後に夫の優しさでソニアの心が救われるシーンがあり、多少ソニアの成長を感じさせる終わり方ではあるが、これ以外はまったく見所がなかった。

コメディ映画では素晴らしいレニー・ゼルウィガーもシリアスな映画での演技は今一つ華がない印象。

それとソニアに宝石鑑定の技術を教えた父親のことも重要な割に触れられてないのも残念だった。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ダリア[*] ナッシュ13[*]

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