[コメント] クローサー(2002/香港)
映画を見終った人むけのレビューです。
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姉妹殺し屋と女刑事が大企業に命を狙われるサスペンスアクション映画。
ストーリー展開としては終盤までメインで活躍していたリン役スー・チーが死に、それを伏線にヴィッキー・チャオ演じる妹のクァンが姉の仇を女刑事のコンと一緒に取るというところはなかなか上手い。
アクションに関してはジェット・リーがハリウッド進出後のアクション監修を務めたコーリー・ユンが監督を務めてる割に前半は主演女優があまりアクションに慣れてない感じが受け少し物足りない。
見所としては中盤のスー・チーとカレン・モクとの格闘シーンや終盤のヴィッキー・チャオとカレン・モク対倉田保昭との刀での戦いが非常に迫力があった。リンがクァンの車に指示をしながら家に迫る敵を射止めるところとクァンのカー・チェイスの掛け合わせも緊迫感があったが、大企業が送った刺客の割には行動が自殺行為で、リンの恋人とかクァンを誘拐して人質を取ってリンに脅迫を迫るぐらいの行動をとる賢さが欲しかった。
役者のアンションにしても、スー・チーのアクションだけ格闘アクションが少ないのも、他の役者との対比が感じられ不満。他のヴィッキーやカレンよりも印象が薄かった。ただ、ヒロインとしては3人とも美しく申し分ない。しかし、個人的にはコン役のカレン・モク方が他の2人よりもアクションの切れがよく、キャラも確立されていて存在感があった。
演出面ではガラス越しに銃を撃つシーンがよく登場するが、どのシーンも一発しか撃ってないのに、2、3人の敵が一度に死ぬのが非常に不自然で気になった。
ラストもリンの恋人が結局リンが死んだ事も知らずにほったらかしというのも映画としてはどうかと思った。
総評としてアクション映画としてはまあまあ楽しめるが、スー・チーのアクションだけ他の2人よりも少ないという点に引っかかりがあると、楽しめないかもしれない。
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