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[コメント] トラ トラ トラ!(1970/日=米)

淵田美津夫中佐(田村高廣)が「トラトラトラ」を打電したのが、午前3時23分だそうだが、 十二支の寅の刻は午前3時〜5時を意味するんだよね。たぶん偶然だと思うけど(珍説?)。 寅さんが出てる版も見たいなあ。どうでもいいけど浜田寅彦も出てるねw
TOMIMORI

**ネタバレ注意**
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DVDはアメリカ版で日本版より2分短いそうだ。 その2分は渥美清のシーンらしい。なぜカットしたのか大いに疑問が湧く。 彼の登場によってこの映画の全体を貫く緊張感が途切れるからとでもいうのだろうか。 逆に渥美の役者としての凄みをここでも感じてしまった。日本版を見てからコメントするべきだが。 ちなみにBS2で8月25日に放送予定だからチェックしたい。

淵田氏はその後、キリスト教に入信し、昭和41年(1966年)に引退するまで日米各地で伝道活動に従事したそうで、 アメリカでは「真珠湾攻撃の英雄」として迎えられることが多かったという。(昭和51年死去。) 淵田氏のその後の人生について少し知りたくなった。この映画の感想もどんなものであっただろうか。

日本側の部分の脚本の大半は黒澤明の執筆のものがそのまま使われたが、 黒澤の強い要望による製作会社側との協定で、本編では一切黒澤のクレジットは出なかったそうだ。

どこからどこまでが黒澤のものか非常に興味深い。 ラストの山本五十六の印象的なセリフ「これでは眠れる巨人を起こし、奮い立たせる結果を招いたも同然である」は 『七人の侍』ラストの、あのセリフを彷彿とさせて いかにも黒澤らしいではないか。「勝ったのは我々ではない。アメリカだ。」みたいな。 このセリフのおかげで日本の敗戦を予感させる重厚なシーンになったと思う。

黒澤が自殺を図ったのが昭和46年12月22日で、 治療室で「ごめんね、ごめんね。日本映画がこうなったのはおれの責任なんだ」と語ったという。この映画の監督降板の無念さも含まれていると思うが、真珠湾攻撃が12月なのと何か関係あるのだろうか。 自分は60-70年代の邦画は好きなのでどこがどうなったのかピンとこないけど、 黒澤の言葉の意味を時々思い出しながら邦画を見たいと思う。

(評価:★4)

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