[コメント] 御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判(1974/日)
時代小説の主題としてしばしば取り上げられる「大砲」。これを勝新主演、増村脚本、牧浦地志撮影の娯楽作品で見れるとは感激の極みだ。
このシリーズの醍醐味はハードボイルド・悪漢的・エログロな主人公・半蔵のキャラクタ造型と相反する明朗な作劇術にある。それを今回は西村晃が殆ど独りで完遂させてしまった。草野・蟹江コンビの愛らしさも消し飛んでしまうほどの活躍ぶりは単に「面白い」という以上に驚異的であった。
また主題曲のリフのアクセントの位置がストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」と一緒で、なんとなく物語の雰囲気にあってるな、と思った。
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