[コメント] 暗黒街(1927/米)
不信、疑心、嫉妬。 フィルムノワールに欠かすことができない暗い感情の澱みを、この古典作品は既に描ききっている。ジョージ・バンクロフトの下品とも思える豪傑な笑い方も魅力的。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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脱獄した主人公ジョージ・バンクロフトが隠れ家のアパートに立て篭もり、警察と銃撃戦を行うシーンがお気に入り。スモークが立ち込める光と影を強調した画面作りが、いかにもスタンバーグ監督らしい。 牛乳便と一緒にアパート部屋に入り込んだ仔猫との絡みも印象的。
主人公と対立するユリの花好きのギャングが、実際に花屋を経営しているのが妙にツボだった。 最後に投降する主人公に、改心したかのような台詞を言わせるのは、少し道徳的すぎて蛇足だろう。
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