[コメント] 零戦燃ゆ(1984/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そのラスト、ついに終戦となり零戦が鉄クズ同然で処分されようとする時「あれでは死んでいった仲間が浮かばれない」と、零戦に火をつけて燃やす。この演出にやや臭いものを当初は感じたが、観ながらいろいろ考えているうちに……
「男達が泣いている……そうだよなぁ、これは当時の技術の粋を結集させて作ったマシンだ。技術屋にとって、最高のマシンを作りかつ携わることが誇りなんだよな。そこには戦争とか、日本万歳という思想云々よりも“技術屋”としての誇りの方が大きかったに違いない。それを鉄くず同然で処分される悔しさが分かるか? 戦争の勝者によって亡き者にされる彼等の想いは……」
なんて考えてたら、あらま、物凄くいいシーンに観えてきたじゃありませんか。ただ燃えながらも、零戦のプロペラは回り続けたままなのが残念だったので、エンディングクレジットが終わりながら徐々にプロペラの回転数が落ちていき、ラストでピタリと止まる。で、「終」。個人的にはこうして欲しかった。
ちなみに零戦の設計は三菱、エンジンは中島。今じゃMITSUBISHIとSUBARU。どちらも世界を相手に技術の粋を結集させた車を製造・販売している。これは雪辱か?
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