[コメント] 家路(2001/仏=ポルトガル)
初出では視線を合わせようとしない、やりすぎた文弱演技で沸かせるマルコヴィッチが、現場に入ると寄り目でミシェル・ピコリを追い込んでしまう。その視姦によってメタボ腹の脂質を液状化されたミシェルは軟体化した豚のように寝椅子と融合する。
生命の可塑性の迫力によって、男性型脱毛症と肥満に冒された老人のお茶と買い物を観測し続ける不条理なアイドル映画は醜悪さを超えたグロテスクの美に到達する。
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