[コメント] 真夏の夜の夢(1935/米)
本作の美術と特殊撮影の魅力に抗することができない。また、神秘的な照明と水際立ったキャメラがモノクロなのに美しい色彩を感じさせ、森の蠱惑的な生命感が完璧に表現される。とどめはバレエ演出を大胆に取り込んだ俳優演技と音楽だ。作劇の戦略が的確に我々を刺し貫く。
オリヴィア・デ・ハヴィランドの俳優としての憑依能力の高さは、このころからすでに見て取れる。変な比較だが七世中村芝翫と同じ説得力を感じる。パックを演じたミッキー・ルーニーは、ここでも、やりすぎを感じさせるくさい役者だった。
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