[コメント] 灰の記憶(2001/米)
ユダヤ人の拷問シーンはすさまじいものがあり衝撃的。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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第二次大戦末期、4ヶ月の延命と引き換えに同胞であるユダヤ人をガス室に送る任務を遂行するゾンダー・コマンドの暴動を描いた映画。実話。
全編緊張感に溢れていて息つかせぬ展開の連続だった。延命と引き換えとはいえ同胞であるユダヤ人をガス室に送りこなければならないユダヤ人たちの悲痛さが伝わってくる。4ヶ月しか生きられないユダヤ人たちが暴動を起こそうとすることでナチスの行動を戒めようと綿密に計画を進めるわけだが、暴動計画の情報を聞き出すために執拗に拷問にかけたり、拳銃でユダヤ人を容赦なく殺してしまうナチスの冷酷ぶりには恐いものがある。特にユダヤ人の女性班の女性たちが殺されていく中で耐え切れずに拷問にあっていた女性が電子鉄線で自殺するシーンはすさまじいものがあった。
また、ガス室で唯一助かった少女を守ることでユダヤ人の男たちが生きるための希望を見出すところも感動的である。それだけにあのラストは衝撃的で無情感だけが残る展開だった。収容所のセットもリアリティを持って造られており興味深い。
ただ、惜しむらしく各ゾンダー・コマンドたちのエピソードがはっきり分かれ過ぎていて、繋がりが感じられなかったので、暴動計画がいつばれるかもしれない緊張感にやや欠けた点。
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