[コメント] すべてをあなたに(1996/米)
THE BEATLESを題材にすると多額の金を使わなければいけないし、4人に似ている俳優を捜してくることなど不可能だしetc...なんだけど、アノ時代を席巻した熱狂を映画にしたいというトムハンクスの賭けは、私に限って言えば半分外れて半分当たり。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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「良くできたコピーバンドを、そんなに力入れまくって作らないでも…」と思っていたのだけど、意外とコノ手の映画で忠実にその当時の熱狂を描いた作品がないので、最後まで見ることが出来た。そして、その事を重々理解して作っているかのような手堅い攻めを仕掛けているな、といった印象を受けた。作ろうと思った動機は色々あるだろうが、それを突いてきているといった思惑がモロに感じられて、私はそんなにヘッドバンキング的に熱狂しなかった。
ただ、『スタンドバイミー』で訪れた別れの瞬間を、瞬発力ある描写ではなくて、緻密派に徹したところに好感が持て評価する価値があると思う。別れぱなしではなく、同時に出会いを入れることにより、その思い出が残り続けていくことをビジュアル化したところに、トムハンクスの俳優人生で学んだモノが見える。ただ単に演じていただけではない、を体現していた。
2003/1/6
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