[コメント] エノケンの頑張り戦術(1939/日)
たぶん現代ではちょっと公にしにくい、いわゆる不謹慎ギャグが最高に素晴らしい。山本嘉次郎との初期のコンビ作と比べるとやや勢いに欠けるところもあるが、場内が爆笑の渦になった瞬間のあの至福感は、きっとずっと忘れない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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エスカレートする防弾チョッキ訓練や電話のベル、おぶわれた赤ちゃんの真似、按摩さんになってのガチンコプロレスシーンなど笑いどころがてんこもりでおもしろいのだが、おもしろいシーンが際だっているゆえにそうではないシーンとの落差が激しくもある。
また、作品自体がけっこう上手くまとまっていることによって、エノケンならではの決定的な魅力や最初期にあったような衝撃力が薄れてきてもいるように思えたのが、(期待が大きかっただけに)いささか残念だった。
でも、最初のタイトルロールのお洒落な雰囲気だけでも、一見に値する作品だと断言したいと思う。
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