[コメント] ファイナル・カウントダウン(1980/米)
「歴史ifシミレーションおたく」としては面白く見させていただきました。しかし日本では『戦国自衛隊』のような国内限定のストーリーしか作れないのが哀しい。
ここ数年、出版界で驚異的なブームを巻き起こした「歴史ifシミレーション」物もここにきてようやく弾切れの為か一段落した感がありますが、その中でも「タイムスリップ」物はブームの初期を先導したものの、リアリティーを求めるマニアたちに愛想を尽かされて早くに姿を消していきました。
当然、我が国の作品としては『ファイナル・カウントダウン』とは逆で、最新鋭の自衛隊が1940年代に出現するという設定で、現在ではかわぐちかいじ氏のコミック『ジパング』も、これに沿った内容です。
歴史的な結果をひっくり返すという願望は、少なからず敗者の側にはあるものでしょう。公に口にしては問題がありますけどね。
しかし、勝者の側にこれをやられると「痛い」。
ならば、ミッドウェイ海戦時に自衛隊の艦隊がタイムスリップしていく映画を製作すれば良いという訳にはいかないでしょう。おりしもアフガンへ向けて自衛隊の派遣が問われている現在、日本ではこのような「好戦的?」な映画が製作されようものなら、政府の一つや二つ簡単に潰れてしまうのではないのでしょうか?
逆に言えば日本版『ファイナル・カウントダウン』が製作されるような時代が来た時は、日本がかなりヤバイ時代だという事でしょう。
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