[コメント] 山下少年物語(1985/日)
まったく覚えていない。確かに観たんですけど、学校で観たことだけ覚えています。体育館だったかな・・。うーんまったく記憶がない、今までいろいろ映画を観てきましたけどこんな経験はないです。「山下少年物語」題名だけ覚えている。あ!思い出した
確か中学生の頃と思います。夏の暑いときで体育館はものすごく蒸し暑くみんな下敷きを持って映画を観ていました。暑いので風を入れる為に体育館のドアは開けてあり、カーテンから少し光りが漏れていました。その光りが風にゆられ綺麗だったと思います。ちょうど私は15歳でした。映画より女の子のほうに興味がありました。体育館で床に座って観ていたんですけど私の前に好きな女の子が座っていました。彼女も暑かったらしく赤い下敷きで煽いでいました。私も赤い透明の下敷きでした。ちょうどその時期チェックペンがはやっていてその下敷きで赤い字が消えるのです。私はたぶん映画が面白くなく赤い下敷きで外から漏れる光を見ていました。彼女は映画に集中していました。暑いらしく下敷きのぱたぱた言う音が静かに聞こえていました。なぜか彼女の背中が気になりました。映画の音は遠くの方に行きました。彼女の背中、赤い下敷き越しに見る、汗ばんだ彼女の背中、カーテンからうっすらと光が入る、彼女の背中、カノジョノセナカに・・。赤い下敷き越しに何か白いものがうっすらと見えました。横に白いものが。じっと見てしまいました。だめだと思いながら目が離れませんでした。映画が終わって明かりがつき彼女が言いました。「おもしろかったね。」私は適当にあいづちを打ちながら罪悪感と妙な感覚で体育館を出ました。この映画はまったく覚えていません、しかし彼女の言った「おもしろかったね。」は絶対信じます。
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