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[コメント] 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964/英)

すばらしい。すばらしい点をすべて挙げていくならば、まずパブロ・フェロによる手描きのタイトル・デザインについてから話を始めなければならないほどだ。なんとスマートな「反戦」の表明(というよりも「戦争の馬鹿馬鹿しさ」の告発)だろう。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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この映画を要約すれば「究極的な状況と、その状況に置かれたキャラクタが生み出す悲喜劇」ということになろうが、ピーター・セラーズ=ストレンジラブ博士の独演や、水爆に馬乗りするスリム・ピケンズのイメージはその要約に収まらない傑出した下らなさを誇っていて、実に感動的だ。

また、もはや云い尽くされたことではあるけれども、やはり“We’ll Meet Again(また会いましょう)”“When Johnny Comes Marching Home Again(ジョニーが凱旋するとき)”などの既成曲の使い方は神懸かっている。キューブリック作品の中で特に世評が高いのは本作と『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』のようだが、これは、三作に共通して見られる「驚異的な既成曲の使い方」に参ってしまう人が多いということを示してもいるのだろう。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] 週一本

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