[コメント] 大菩薩峠 完結編(1961/日)
「これで完結したと言われてもなあ」というのが正直な感想。
もともと原作自体が未完の長編大河小説だからすっきりしない終わり方になるのも仕方ないのかもしれないが、それでもこれはあまりに中途半端のような気がする。しかし映画にするんだったら、原作を踏まえながらも、一つの物語として完結させて欲しいところだ。
映画そのものも、のどかな市川雷蔵が後半は一転、辻斬りに変貌してともかく人を斬りまくる。市川雷蔵の凄みは伝わってきたが、その変貌が急というか、唐突過ぎてはっきり言ってついていけない。膨大な原作の特徴的なエピソードだけをつなげたような感じで、あらすじを眺めているようなだった。
まあ、こういうのは三部作すべてを見た、というところに価値があると思うしかないのかもしれないが、それでもなあ、という一本。第一部、第二部まで見てきたから、見なくてはしょうがないという感じ。
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