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[コメント] 人生劇場 新・飛車角(1964/日)

正編・続編とは全く異なる舞台設定と人物設定。このあたりの予備知識がなかったものでかなり驚いたが逆に楽しめた。しかし沢島版3作はどれもいい出来だ。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 前半は戦後すぐの浅草を舞台にノシ上ったヤクザを演じる佐藤慶が上手い。また前作同様、関西弁の長門裕之がよく動いて目立っている。今回は小さなストリップ劇団のプロデューサーという役。踊り子で一番目立つのは春川ますみ。長門らとドサ回りのシーンになってから筋立てが転調し明るくなり、さらに良くなる。そしてプロットはご都合よろしく吉良港へ収斂していく。鶴田と佐久間が再開した後の吉良の浜辺は正編と同じたたずまいだ。それでも今回はハッピー・エンディングを期待する。ハッピー・エンディングじゃないと可哀相過ぎるじゃないか。とりあえず帰結には触れないでおくが、ラストの鶴田と山本麟一との油まみれの死闘の場面はシリーズ3作中でも最も迫力のあるシーン。これは驚愕モノです。

#備忘で脇役などを。

宇佐美淳也が青成飄吉役で冒頭語り部のように出てくる。

・南方戦線で鶴田が助ける戦友に大木実

・鶴田の組の親分は加藤嘉、子分には佐藤慶。

・回想シーンで佐久間をかどわかすヤクザに潮健児

・佐久間の一座。座長は明石潮。佐久間の回想で西村晃の憲兵。

・吉良港で大木実に再会。しかし八名信夫らといざこざを起こす。

・吉良の親分に志村喬。メチャクチャ貫禄ある。

(評価:★4)

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