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[コメント] 春琴抄(1976/日)

残念ながら百恵(春琴)には、富に裏打ちされた船場娘の根拠なき生来の品格と、盲目の劣等意識により我が身を思う過剰な社会的防衛心のギャップが生む非情さが足りず、友和(佐助)の純愛が究極のマゾヒズムを経由することなくただの凡庸純愛レベルで停止する。
ぽんしゅう

まあ、ホリプロアイドル映画なのだから当然と言えば当然で、ない物ねだりする方が笑われるのだが・・・。ただ、山口百恵が当時、時代の申し子として発揮していた歌手としてのカリスマ性に比べ、映画女優としての存在感が今ひとつなのは、現実の殻を突き破るだけの女優特有の憑依性が彼女には決定的に欠落していたからだと思う。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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