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[コメント] ハロウィン(1978/米)

フレディVSジェイソン』の続編があったら、是非ブギーマンの名前を!(続編があったら『死霊のはらわた』のアッシュだって噂もあるけど)
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 僅かに30万ドルの予算で作られながら1850万ドルの収益をあげ、後の映画界に多大の影響を及ぼすこととなったホラーの名作。

 B級映画の雄としてのジョン=カーペンターの名を一気に高め(音楽も含め)、後に演技派女優として大成するジェイミー=リー=カーティスのデビュー作(元々がスクリーム・クィーンだったわけだ)。そして本作自身もいくつもの続編を作ると言う有名シリーズとなった。なにより『13日の金曜日』(1980)のジェイソン、『エルム街の悪夢』(1984)のフレディに並ぶブギーマン=マイケルというホラー映画のキャラクターを作り上げた。

 本作の面白さはやっぱりブギーマンというキャラクターが立っていたこと。他の派手なホラーキャラとは違い、ブギーマンはあくまで静かに、まるで日常の風景にとけ込むように、微かに違和感を感じさせる描写で佇む描写がなされていたのがなんともうまい。犠牲者に迫るときも決して目立った動きを見せずに、さりげない描写で。不気味さにおいては演出過剰の他の作品と較べて本当に見事だ。

 カーペンター監督はラストにケレン味を残すのが巧い監督だけど、その中でも本作は群を抜いてる。ラスト、あれだけの銃弾を受けたにも関わらず、動き回って忽然と姿を消してしまい、ラストに残るのはカーティスの悲鳴のみ。あのブギーマンは本当にマイケルだったのか?いや、それどころか人間だったのだろうか?と言う後味を残して。いやあ、巧い巧い。

 ところでコメント部分にあんな事を書いたけど、『ヘルレイザー』のピンヘッドと競演すると言う噂が飛び込んできた。実現するのかねえ?

(評価:★4)

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