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[コメント] 花のお江戸の法界坊(1965/日)

フランキーのはしゃぎっぷりも含め、座頭市のモノマネはなかなかおもしろかった。
tredair

オールスターものゆえの悲劇なのか、はたまたフランキーでは男性としての生臭っぷりが強過ぎるのか、エノケンが主演のものに比べると主役のキャラ立ち具合や愛すべき度数のようなものがどうしても弱い。

生臭っぷりに関してはむしろ元ネタの歌舞伎演目にきっちり準じているということなのかもしれないが、そうだとすると今度は法界坊の悪党としてのアクが弱過ぎる。フランキーではやわすぎる。

つまり、どうにもどっちつかずなればこその「イマイチ主役に肩入れできない」という物足りなさがある。ラストのファンタジー部分等にもどうにものれなくなってしまう。

とはいえ「誰にでもわかりやすく物語る」ことを是としていたのであろう、この時代の喜劇映画の「筋のよさ」を、しみじみ噛み締めることができ嬉しく思いはした。特別出演としてちゃんとエノケンも登場してくれたし、ね。

(評価:★3)

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