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[コメント] フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語(1990/米)

キングとドイルの原作を擁した1・2作目よりも、マイケル・マクダウェル脚本の3作目に見応えがあるのはいかがなもんか。しかし全体的には「ありえない怪物」を一貫させた意外にまとまりのあるオムニバスかもしれない。暇潰しに最適。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







3つの短編+少年の物語。

第一話『運命249

今や人気俳優であるスティーブ・ブシェーミクリスチャン・スレータージュリアン・ムーアが集結。しかしお世辞にもスレーターとムーアの演技は特に見応えがあるわけではない。やはりキモはブシェーミ。この人が古代ミイラを復活させるってなだけで雰囲気はオカルト調になってくる。プロットは短尺の中で無理矢理な起承転結がなされておりかなり酷いもんだが、ブシェーミを観れただけで十分。あ、ちなみにここでの怪物はミイラっぽくないミイラのこと。

第二話『黒猫

まさに正体不明の怪物猫。このオムニバスはもともと少年の朗読なのに、その中で更に回想シーンをやっちゃうなんてね、いやぁセンス悪い(笑)。殺し屋も殺し屋でセンス悪いし…。やっぱり見応えがあったのは猫が自ら殺し屋の口へと飛び込むところか。映像が面白いというのもあるし、なんかこう毛が喉に……「うげぇぇぇ」みたいな(笑)

第三話『恋人たちの誓い

これはなかなか面白いじゃないの。怪物そのものは笑っちゃうくらい謎が多すぎるんだけども、最後の最後でちょっぴり切なくさせる脚本は卑怯というか見事というか。自己解釈だと、あの怪物は人間に乗り移って子孫を繁栄させていくということかな?と思ったが、もし誓いを破らずにいたらどうなっちゃうんだろうか…とも考えられる。しかしなぁ、子供までもが怪物の姿になってしまうのには驚いた。

少年の話はデボラ・ハリーおばさんとのやり取りが結構笑える。アメリカのCMっぽい雰囲気(?)というか(クッキーのCMか?!)。むしろあのおばさんの話がオムニバスの一編にあったらもっと楽しめたはず。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)わっこ[*] takamari[*]

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