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[コメント] ロジャー&ミー(1989/米)

自分の愛する故郷のため、資本の論理と戦うマイケル・ムーア
グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







市民を家から追い立てる保安官代理やうさぎをさばく女性の姿を観て想起するのは、後の時代に作られたフィクションであるハーモニー・コリンの『ガンモ』。どちらも後に残るのは虚しさ。

本作に登場する多くの人物が口にする「チャンス」や「成功」という言葉と、それとは対称的に荒廃していくフリントの街の姿。空虚な言葉がゴーストタウンに響き渡る本作のほうが、将来のムーア作品よりもわかりやすく、かつ味わい深い。(★3.5)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)荒馬大介[*]

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