[コメント] シャドー(1982/伊)
「愛はすべてを癒す魔法の薬」などというお伽話を嘲笑うかのように、愛欲に狂った人々による地獄絵図が展開される。愛とは地獄。しかし、この世にはそれ以上の地獄もある―
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
全員が無惨な最期を遂げたラスト。たったひとり生き残ったダリア・ニコロディは悲痛に泣き喚く。彼女は一人だけおいていかれてしまったのだ。まるで殺人こそが愛の証のようなこの映画の中で、彼女だけが。
勿論、愛は魔法の薬ではない。妄執に過ぎない。それは時に地獄を現出させることさえある。しかしそれでも、独り取り残されるよりはましなのだ。この世に孤独以上の地獄はない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。