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[コメント] アラモの砦(1955/米)

ジョン・ウェインの『アラモ』(1960)に先立つこと5年前に製作されているのだが、元々、ウェインのリパブリック時代の企画をフランク・ロイドが映画化したものだ。巨費を投じたウェインの『アラモ』に比べればスケールは小さいが、ピリっと引き締まった佳編に仕上がっている。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 こゝではスターリング・ヘイドン演じるジム・ボウイが主人公であり、アーサー・ハニカット扮するデイビー・クロケットは単なる脇役の一人に過ぎないし、ハニカット以上にアーネスト・ボーグナインやサンタアナ将軍役のJ・キャロル・ネイシュが印象に残る。また、『アラモ』ではハンク・ウォーデンが演じた説教屋の役を同じフォード一家のラッセル・シンプソンが演じており、いつもながら一切笑わない、しかつめ顔が嬉しくなる。

 ウェインの『アラモ』では前半であっさりとラブロマンスにケリをつけたのに対して、この映画はラストまでメロドラマとして引っ張っていく。また、ヒロインを演じるアンナ・マリア・アルバーゲッティがすこぶる魅力的だ。彼女が登場すると、シーンをかっさらってしまうぐらいの魅力がある。

(評価:★4)

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