コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] チルソクの夏(2003/日)

貧しい日本の女子⇔裕福な韓国の男子とか、父と娘の対立⇔母と息子の対立とか、そんなステレオタイプの構図に白けてしまう。
ミドリ公園

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







でもそんなのは瑣末なことだ。一番残念なのは、主役の二人が互いを恋い慕う気持ちの高ぶりが、まったく伝わってこなかったこと。一年ぶりに再会した二人の会話は、まるで日韓問題のシンポジウムみたいだ。この二人がもっと明るいキャラクターなら、映画全体の牽引力になったはず。

蛇足だが、他に気になった点について。

郁子が新聞配達の途中、石の鳥居の前で向かって手を合わせるシーンが二回ほどあるが、あの鳥居に「昭和十九年五月(奉納)」と刻まれているのは、意図的なものなんだろうか。過去の戦争に対する屈託のなさをあらわすものとして? それ以外にも、やたらと神社にお参りするシーンが目に付く。

それから、これこそ本当に蛇足だが、女子高生の着替えのシーンがやたらと多いのは興ざめ。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)ボイス母[*] 水那岐[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。