[コメント] ダコタ荒原(1945/米)
この当時のスタジオシステムは本当に素晴らしい。比較的弱小スタジオだったリパブリックでもこんなに安定した西部劇を作ることができたのだ。邸宅の全景を緩やかに移動撮影する冒頭からワクワクする映画性ではないか。
ジョン・ウェインに加えてウォルター・ブレナン、ワード・ボンドという布陣も抜群の安心感だ。それぞれが自身の個性を充分発揮したキャラクターを示している。中でもワード・ボンドの悪役造型は単なる悪役にとどまらない人間味がある。ヒロインのヴェラ・ラルストンは華が無いきらいはあるが、清楚な中にも芯の強さがよく出ており好感が持てる。ファーゴのホテル(兼サルーン)の高低をいかしたセットもグッド。
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