[コメント] アメリカン・アウトロー(2001/米)
ジェシー・ジェームズの逸話を多少デフォルメしながらも現代のアクションが充分駆使され楽しめる。コリン・ファレルは文句無しの演技だった。ただ惜しいのは、最終的に娯楽映画でしかないこと。時代背景が細かく描かれていれば…。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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伝説的な英雄であるジェシー・ジェームズ。ただ、この「伝説的」というのも時代背景あってこそ、である。即ち、北部と南部の対立がジェシー・ジェームズを英雄に仕立て上げたといっても過言ではない。そういった細かい所の配慮が少ない為に、ただ一方的にジェシーが英雄のように描かれる。鉄道会社にも鉄道会社なりの言い分があるはずなのだが、そのメッセージが全く伝わってこない。そこで自分は「娯楽映画」だと勝手に認識してしまった。ラストの列車襲撃の際、ピンカートンの心情などが語られるが、それでは物足りず。また、鉄道会社社長の存在ももっと目立たせるべきでは…。う〜む。
まぁ逆を言えば、完全にジェシー・ジェームズ寄りの映画であり、その魅力は堪能できると思う。コリン・ファレルが見事にハマり、そのリーダーシップには魅了される。
ただ、これは個人的に調べたことだが、ジェシーの最期は実に呆気ないものだった。なんと、フォード兄弟という仲間に裏切られ殺害されたそうな(賞金狙いで)。しかも、そのフォード兄弟も殺人罪で罪に問われた後、一人は自殺、一人は喧嘩の末に殺害されたとか…。なんとも、言葉には表せない時代だ。
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