合戦シーンは前作『二つの塔』以上の迫力で、投石機やら破城槌やら果てはスノーウォーカーまで登場して、そこを二刀流で駆けるエオウィン姫とか、ジェダイ騎士ばりの離れ技を見せるレゴラスとかもう燃えに燃えます。他にもミナスティリスの鳥瞰カットとか狼煙リレーとか、いやはや映像だけでここまで興奮を呼び起こすってのは凄いなと。いやいやこれを作ったスタッフは凄いなと。

しかし時間の制約から仕方がないことなのかもしれませんが、「ホビット庄で産業革命が起きていた！」という箇所がゴッソリ削られていて。長ーい旅の果てに「命を賭けて守るべき価値あるもの」が変わり果ててしまった、という結末が待ち構えていることが肝であり、まただからこそフロドは旅立たねばいけないわけで。これを省略しちゃーイカンかったのではないかと。後にDVDで補完されるのかもしれませんが、やっぱり一本の映画の枠内で完結させて欲しかったなあと。