[コメント] 解夏(2003/日)
セカチューで橙と青の世界で叫んでいた大沢は、今度は乳白色と鈍色の雨の中で咆哮する。流行の泣き演出を抑えた事で、軽いはずもない苦悩や葛藤、無念らが薄れ、ずいぶん物わかりのいいキャラクター造形に。夏の長崎と共に我々の網膜に焼き付いた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『クイール』の男性(小林薫)を思い起こさせる柄本明、主人公と子供の頃のように接する田辺誠一、そして富司純子と松村達雄。ひと夏の長崎という街とともに我々のそして主人公の網膜に焼き付いている事だろう。時に無邪気な少女のように時に母のような包容力を漂わせ、また女としての情を吐露してくれた石田ゆり子。
ところで情報を入れずに鑑賞。すると当日は、映画の中でいう「解夏」の日、8月23日であった。ゲゲッ!(バチあたりですみません)
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