[コメント] あなただけ今晩は(1963/米)
刺青のアイコンとして登場するバルドーが実際に見たら「動物虐待だ!」と怒りだしそうな気もする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なんてことはさておき、ラストのオチとして結婚式後の教会に登場する「実在のX卿」は、監督による「これは荒唐無稽なおとぎ話ですよ!」という駄目押しなのではないかなー、と思った。
また、「主人公=X卿」ということが明らかにされないまま映画が終わってしまうのも、かえってよいなあと思った。そんな予定調和な結末は、むしろこのパンクな世界観にはふさわしくないとでも言うか。
だって倫理観なんてくそくらえ!の連発ですよ?
主な登場人物は娼婦とヒモ、腐敗した警察官、そしてあやしいバーテンダー。相手が障碍者であれ女であれ問題は暴力と金で解決しちゃうし、そもそも善良な主人公だって冒頭からうるさい娼婦たちは銃で脅すし邪魔な犬は酒で眠らせちゃうし…。
奇麗なカラーにだまされてしまいそうになるけど、けっこうちばてつやワールドと酷似だと思います。だからこそ、これは愛すべき「真に生きているひとびと」が登場する「素敵なおとぎ話」なのだと思います。
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