[コメント] モダン・ミリー(1967/米)
幸せな映画だ。ことごとく慎みを欠いた演出にはうんざりもするのだが、それを正当化するだけの楽しさ・可愛らしさ・馬鹿馬鹿しさに溢れている。ラッセル・メティの切り取る画面にもやはり慎みという言葉は当てはまらないが、美しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジュリー・アンドリュース、メアリー・タイラー・ムーア、ジェームズ・フォックス、キャロル・チャニング、ジョン・ギャヴィン、みんないい。アンドリュースとムーアのそれぞれ質の異なるキュートさやチャニングの突き抜けたキャラクタに目が行きがちだが、フォックスだって実にユニックだ。このような類のいいかげんさを持ったキャラクタは意外と珍しいかもしれない(登場の仕方からしていいかげんだ)。
なぜかチャニングが出演している中盤の「人間ヨーヨー・ショー」は、ラストの立回りの伏線となっている。なんとくだらなく、意味のない伏線と帰結だろう! 文句をつけようと思えばいくらでもつけられる映画だが、くだらなさがくだらなさとして存在することが許されている映画はやっぱり幸せだ。私は好きです。
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