[コメント] この世の外へ クラブ進駐軍(2004/日)
一言で言うと、観るより、聴いて感じる映画。 庶民感覚で音楽の豊かさを表現した作品。戦後のパワーをあまり感じさせないのは狙ったのでしょうか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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戦争を知らない自分にとって、戦後の日本を描いた映画は勉強になるので興味があった。個人的に黒澤作品『酔いどれ天使』『天国と地獄』『野良犬』などのように戦後には得体の知れないパワフルなイメージが強いだけに、本作の戦後の町風景はあっさりとした印象を受けた。おそらく、大部分がカラーだったように、実際にそこにいた人の視線で描いた作品ということなのだろう。
人物描写については、服装にその時代を感じるものの、髪型と言葉使いは今のまんまだった。我々戦後の世代がそこにいるよう錯覚させる演出だったのかも知れないが、違和感が残った。例えていうなら、関西を関東人が標準語で演じているような感じ。
印象的なのは、ジャズと居酒屋の音楽。庶民的な味がよく出ていたと思う。
音楽: ある時は敗戦を知らせ、ある時は口論の元となり、仲直りの元となる。ある時は怒りや動揺を収め、ある時は喜びや悲しみに歌う。別れに際して曲を贈り、別れに際してそれを奏でる。 音楽はいつも流れている。
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