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[コメント] グッバイ、レーニン!(2003/独)

主人公の行動原理は旧東ドイツ政権の末期と酷似している
torinoshield

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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面白いのは旧共産圏諸国の特徴を主人公(国家)が母親(国民)に対して見事に演出しているところだ。

成功している社会、みんな優しくて暖かい社会、堕落した西側社会、完全な捏造による情報封鎖等々…。通常であればこういった社会風刺は棘のあるものでもちろんその権化たる主人公は邪悪な存在として語られるものだ。

そういう点で旧共産圏に多数存在していたアングラな社会風刺作品とこの作品には非常に似た匂いを感じる。要するに「当局」には非常に健全な作品に仕上がっているのに裏から見ればとんでもなく反政府映画、というパターンだ。

しかしある一点でこの作品はそういうパターンから外れている。

それが何かと言われれば主人公がとにかく「良い人」。嘘八百の捏造で騙し続けたがその本質のところでは「愛する人の為に」が行動原理だという点だ。

これは深読みをすればだが東ドイツ政府のついていた嘘だって「愛する国民の為」と言ってもいいもので再評価でもして欲しいのかな?と思った。この監督がどちら側の人間でどういう政治思想なのかはわからんけどね。

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にしても旧東ドイツの国民の立場になって考えてみるといい。ナチスの言論弾圧が終わったら共産党が言論封鎖ですよ。コメディーっぽくしてるけどそれは反動でそうなっているだけかと。言論を封じて情報を捏造するのはこんなに微笑ましいものではないわけで。

(評価:★3)

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