[コメント] アントワン・フィッシャー きみの帰る場所(2002/米)
これを見ると、デンゼル・ワシントンが、自らの成功のためでなく、自分に続く黒人俳優の育成に力を注いでいるのがよく判る。
かなり濃い話。ある黒人兵士の自分探しの話だが、児童虐待、性的虐待、人種問題、子捨て。いろんな要素が絡み合っていて、一筋縄じゃない。
主人公デレク・ルールは、好演していたと思うが、いかんせん「華」がない。次にこの俳優を見ても、気づかないかもしれない。
デンゼル・ワシントンは、サミュエル・L・ジャクソンやモーガン・フリーマンと並び、現在の黒人映画俳優の頂点にいると思うが、自分に続く若手がなかなか育たないことへの危機感が、今回の映画を作成するにあたり、強く働いているなぁと思う。
実際に、今活躍する黒人俳優は、ウィル・スミスやLLクールJ、アイス・キューブなどのミュージシャンあがりの俳優は多少いるものの、主役級となると、キューバ・グッティング・Jrとか、マーティン・ローレンスくらいか。女優となると、ハル・ベリーが最近がんばっているけど、すぐに名前が浮かぶ人がどのくらいいるだろうか。がんばれ、デンゼル。きっと努力は報われる。「あ、エディ・マーフィー忘れてた」
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