[コメント] きょうのできごと(2003/日)
全体を通して、この高槻のサービスエリアを最初に持ってくるのは原作の順番を優先させたということでしかないように感じ、もっと自由に翻案しても良かったのではないかと思ってしまった。またこの場面の妻夫木聡と伊藤歩が、ねちねちした関西弁を喋るので気色悪い。さらに、続く柏原収史の院合格祝いの場面(河原町の路地の家)、この古びた家の描き方は悪くないが、女達の会話は、さらにねちっこい。
後半で、柏原が買い物に出て、山本太郎に会う部分があるが、この脚からの登場はなかなかいい、と思っていると、この後、柏原が橋の上で車に当て逃げされる。道路に倒れ、なかなか動かない。そこに緩やかにカメラが寄っていくと、やゝあって立ち上がる。この演出意図は全く意味不明だ。ナンセンスであることは別に構わない(というか映画として美点と云ってもいい)のだが、演出のまどろっこしさが鬱陶しいのだ。このような落ち着きの悪い演出がそこかしこにある。落ち着きの悪さが映画としてのドキドキ感に繋がらない。
#配役など備忘
妻夫木と伊藤の車中の会話から始まるが、後部座席で、たぬき寝いりしている妻夫木の彼女は田中麗奈。
河原町の宴会場面では、柏原、妻夫木、伊藤、田中の他に、三浦誠己(西山)、石野敦士(坂本)、松尾敏伸(かわち)がいる。
ビルとビルの間に挟まっている男で大倉孝二。レスキュー隊員の津田寛治。京都の尾鳴浜(おなはま)というのは架空の地名。座礁したクジラの場面では、女子高生=派谷恵美とサーファー=北村一輝。
ニュースキャスター=佐藤仁美は、大倉の取材からクジラの取材へと移動する。こゝで大倉が挟まっているのは堺東とテレビに出る。大倉の顛末のフラッシュバックでは、妻夫木達の先輩が違法賭博で捕まった、という話から入るので、妻夫木達も堺東の人という設定なのか?原作での彼らの地元は弁天町や市岡高校周辺だったと記憶するが。
松尾敏伸(かわち)の回想で、池脇千鶴登場。動物園へ向かう道でカラオケをやっているので、天王寺動物園という設定だ。ロケ地は王子動物園のようだが。
チャンバラトリオの南方英二と山根伸介がヤクザの役で特出。コアラを見る。
山本のケバイ彼女は椎名英姫。
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