いや、ある程度予想はしていたし、予告編を見ればどう言う感じか良く分かったけど、とにかく主人公の男がもの凄い野郎で、フラフラしてて、挙句彼女を強姦しようとする辺り、本当に最低な野郎やなぁ、と。

でも、それ以上に最低なのは周囲、って所がまた何とも言えず・・・。

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ムン・ソリの演技が本当に凄い。怖いくらい。

役者が達者なのは良いのだけど、果たして脚本・演出がどこまで現実に近づけているのかは良く分からない。だけど、そこまで偽善腐った視点から捉えてない所には好感が持てる。

どこまでも優しいソル・ギョング。表向きではごろつきのロクデナシだけど、内面は優しい人間。障害を持っていて、家族から世話を面倒臭がられながらも、内面ではロマンティックな憧れを持っているムン・ソリ。最後の最後まで何も言えず、結局「障害者を強姦した」と言う事で糞野郎のレッテルを貼られたまま刑務所に入れられる男と、いつもの生活（＝隔離）に帰る女。

何が一番綺麗で、誰が一番純粋なんでしょうかね。

確かにご都合主義的な感じも否めないし、決して傑作だとか、手放しで誉められた映画とは言い難い。所詮、（俺達みたいな）周囲が見た姿でしかないのかもしれない。しかし、これだけストレートに作った事には拍手を贈りたい。

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地下鉄のホームで、ムン・ソリが立ち上がって歌を歌いだした時、ちょっと涙ぐんでしまった。。。理由不明。