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[コメント] パッション(2004/米)

キリスト教の信者(に限らないが)が、その教義を本当に実践したら、世の中のほとんどの争い事はなくなるんじゃなかろうか。結局、昔も今も人間は変わってない。
ぴよっちょ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







つい最近、北朝鮮の強制収容所から逃げてきた女性の話をニュースで見た。彼女のいとこは、聖書を持っていたという理由で爪をはがされ足を切断されたのだという。そして彼女自身も聖書を読んだという理由で収容され、無残な姿になったいとこを見たと言う。「爪をはがされ、足を切断されたいとこを見たときの気持ちは分かりますか?」と嗚咽しながら言っていた。

こんなこと、絶対に世の中にあっていいはずがない。 なのに、ずーっとずーっと昔から、人を不当に傷つけ喜ぶ人、人を虐げて喜ぶ人はいなくならない。宗教でこの世の中が良いものに変えられるなら大歓迎なのだけど、その宗教自体が争いを生んでいる。いや、争いを生んでいるのは宗教ではなく、その宗教を信じている人たちなのだ。

隣人を愛せよ。汝の敵を愛せよ。無神論者の私にも、この論理は真っ当だ。 愛を知らない人は、愛の尊さが分からないのだ。その相手が愛を感じることができれば、たとえ今はこの世の中が悪くても、いつしか愛は広がっていくのだから。

全ての人が、不当に苦しめられることのない世の中になることを心から願います。

mimiうさぎさんが書かれているように、母マリアが息子が傷つけられているのを見ている時の気持ちはいかばかりだったか。あの時マリアは、宗教家としての彼でなく、息子としての彼に駆け寄ったのだと思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)紅麗[*] ベルガル

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